昨日テレビで、子役タレント・フィギュアスケート選手の本田望結ちゃんが、
ロシアのスケート選手プルシェンコにトレーニングを受けるという企画をやっていました。
最初何げなく見ていたつもりが、プルシェンコの指導があまりに素晴らしく、
最後にはすっかり見入ってしまいました。
まず脚の安定が出来ていないと指摘、その訓練として、後退して滑りながら
片足で跳んでは着地を繰り返させます。
「だめだめ、着地する時に音がしている!本当に安定していれば、音がしないんだ!!」
できるまで何度も反復練習を繰り返させます。
やっと一回音がなく着地ができると、「そう。今のだ!この感覚を忘れないで!」
次にトリプルルッツの練習。回転前、跳躍の瞬間にすべき腕の動きを、
これまた具体的に説明します。
氷上での練習を終えた後、「望結は脚の筋力が弱すぎる。強化が必要だ!」
という事で別のトレーニングに移ります。
○問題点を見つけ出し、具体的な解決策を提示。手本を見せて、体得できるまで反復練習。
○テクニックの習得においても、動きを具体的かつ明確に説明。手本を見せ、
体得できるまで反復練習。
○最後に、根本にある問題点を別の方法でトレーニングし、基礎力の強化。
まさにピアノのレッスンのあるべき姿、理想的な姿です!
いつも思うのですが、スポーツ選手には専属トレーナーがついて、選手の問題点を分析し、
練習プログラムを組み、毎日つきっきりで練習をします。
一般的に、ピアノでは、先生とのレッスンはせいぜい週一回。
残りの一週間は家で一人で練習します。
その間、間違った練習をしてしまうと一週間で身に付くはずの事は身に付かず、
さらには悪い癖まで身に付いてしまう事も。。。
ピアニストもスポーツ選手と同じ様にトレーナーがついて練習すれば、
もっと効率が上がり、日本にも素晴しい演奏家の数が劇的に増加するはずです。
実際、ロシアの音楽院では、レッスンは週1回だけではなく、3回も4回もあり、
1小節だけに何時間もかけるようなレッスンが行われているそうです。
テレビで思いがけず遭遇したプル様の素晴しいスケート指導。勉強になりました!!
スポーツ、音楽、バレエ、いずれの分野においても世界トップレベルを誇るロシアですが、
その底力を見せられた思いです。
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